数学・物理
現在の数学・物理受験生の不運の一つ、それは、「お勉強のよくできる優等生」として少・青年期を過ごし、そのまま教師になった先生から数学・物理を教わって来たというパターンが多いということです。そのように順風満帆にキャリアを積んで来た教師は、自分がそうであったことから、「出来て当たり前」「分かって当たり前」という偏見にとらわれていることが少なくありません。しかし、自分がそうだったからといって、教え子の全てが同様であるはずはない。こんなこと、当の先生方だって知っているはずです。理屈としては。けれども、基礎的な（＝原理的な）事項で躓き、のたうち回るような苦しみを味わった経験が「ない」あるいは「少ない」と、数学・物理を苦手としている生徒が「どこ」で「なぜ」躓いてしまうのか、その点にまではなかなか想像を及ぼすことができないのです。だから、基礎事項を時間をかけて懇切丁寧に教えることをせず、さっさと次のカリキュラムに進んで行ってしまう。決して悪意でそうしているのではないでしょうが、こんな教育を当たり前のこととして受けさせられて来た生徒こそ、いい被害者といわざるを得ません。
数学や物理を苦手とする受験生は大勢います。もしもあなたがそうした人々の一人であり、「自分には理系科目の素質はないのだ」と諦めかけているとするならば、ちょっと待ってください！上に述べたような理由から、それは必ずしもあなた自身の限界を意味しているとは言い切れない部分があるからです。今まで受けて来た理数教育のあり方に問題があったとするならば、原点に立ち戻って定理・公理（＝方程式）の成り立ちを一から学び直すことにより、「壁」を乗り越える可能性はまだまだ残されている……これがKOTOBA塾の考えです。何なら、小学校の算数や理科で習った内容の確認から始めようじゃありませんか。成績の飛躍にはそれが一番の近道である場合だってあるのです。
このように学び直すことによって、「数学」という科目、あるいは「物理」という科目のメカニズム（＝仕組み）を初めて鷲づかみにすることができるのです。そしてそこまで行った時、あなたの中である重要な変化が起きるはずです。勉強することが、以前とは違い楽しくなって来る。なぜか。わけも分からないままに定理・公理をひたすら暗記するという、何とも無味乾燥で退屈な作業から解放されるからです。「この定理・公理はなぜこのような形で成り立たなければならないのか」、その必然性を十分に納得できた上でそれらを覚えるか否か、両者の間には天と地ほどの差があります。前者のような勉強の仕方を続けて行くと、定理・公理Aと定理・公理Bとの内容的な「つながり」が見えて来ます。これは、数学・物理の全体像を見通す「地図」を獲得し始めたことを意味しています。
KOTOBA塾の理数科目講座は、以上のようなプロセスをコツコツと積み重ねて行くことによってのみ獲得することができる「納得感」を何よりも大切にした授業です。「成績の飛躍」はこのステップを踏むことからしか起きません。逆にいえば、このステップを踏めば必ず成績は大幅にアップします！後は「やる」か「やらない」かだけでしょう。今日現在の学力は問いません。「今の自分から脱皮したい！」と切実に思う熱意さえあれば大丈夫。そんな一途なあなたの参加を待っています。